73系ワールド
 
73系ワールド[Vol.1]
クモハ73902,クハ79904製作記
   
  ◆正面の傾斜について。   
   問題は傾斜した正面窓です。 趣味誌によれば10度傾斜と記されていますが写真を見ると影の付き方からもっと傾斜しているか10度傾斜でも奥行きがあるように感じます。 当時,関係者だった田辺氏の寄稿した記事(資料3参照)では“昭和29年以降の79形にならっている”。と書かれていますが細部は少々“色づけ”してみることとしたとも附記しています。 一方すでに落成していたクハ79902[Tc79902]に関して氏は詳細について言及していません。 クハ79902の落成年が昭和28年8月と言う事は昭和29年より前と成りまだ傾斜角度が10度傾斜でなかったとも考えられます。 もしクハ79904がクハ79902の傾斜角を元にしたとすれば10度傾斜とは異なるかも知れません。 尚, 昭和28年に傾斜角度の検討のために2輛[Tc79350 , Tc79352]が5度傾斜で落成しています。
 さらに左右の傾斜に関しては全く数値的な記載を見いだせません。 但し,Hゴムすれすれまで傾斜が及んでいるので感じはつかめます。
 以上の説を勝手にたて,正面をイメージで作りました。 ご笑話頂ければ嬉しいです。
 
     
   ◆正面の製作。  
   傾斜を確保する板(テーパー板)は1.5tの真鍮板から削り出しました。 削るのには苦労しますがベルトサンダーのおかげで助かりました。  
 
1)  傾斜板(テーパー板)を削っているところ。   2) 完成した傾斜板(テーパー板)。  
 
2)  クモハ,クハ用として2枚作りました。    4)   一方,正面は0.4t真鍮板からスクラッチしました。 
 
5)   左はほぼ完成状態。 右は製作中で,窓は洋白です。    6)   完成状態。 手摺,表示器,通風器などを付けました。 
 
7)   裏側。テールライトの導光箇所は1箇所としました。   8)   妻板(第2エンド)。
 
 
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